ロータリーは第2次世界大戦中、平和を呼びかけるだけでなく、平和が訪れた後の社会の仕組みづくりに取り組みました。1942年、ロンドンのロータリークラブ(RC)は活発に活動し、またロンドンには国内他地区や他国からのロータリアンが数多く(中には避難民も)いて、チャーチル首相(ロンドンRC)はじめ21か国の政界・教育関係者による戦後を見据えた度重なる会合はやがてUNESCOへと発展しました。
毎年11月には国連(国際連合)で「ロータリーデー」の行事が行われます。
国連憲章を決めた1945年4月のサンフランシスコ会議には参加50か国中32か国の代表に団長5名を含む大勢のロータリアンがいました。国連職員のまだいない時代に、代表団とは別に23名のロータリアンがボランティアとして資料の取りまとめや配布、時間調整等を行いました。この時以来ロータリーと国連は密接な関係にあり、国連本部でのロータリーデー開催など、数あるNGOの中でも特別な扱いを受けています。
今年のロータリーデーのテーマは「若者による革新:新しい課題への解決策を見出す(Youth Innovation: Crafting Solutions to Emerging Challenges)」。このテーマの下、35歳以下の6人のイノベーターが表彰されます。イベントは、11月10日(土)、ケニアのナイロビにある国連情報センターで開かれ、750人以上が参加する予定です。
昨年(2017年)のテーマは「平和:変化をもたらす(Peace: Making a Difference)」で、ニューヨークの国連本部で開催され、このテーマの下、キャリアやボランティア活動を通じて平和構築に大きく貢献した6名のロータリアン(ロータリークラブ会員)/ロータリー平和フェロー(ロータリー平和センター学友)が表彰されました。
1945年4月のサンフランシスコ会議に携わったロータリアンの中から、切手になっている6名を紹介しましょう。
*この記事は、『The ROTARIAN』(国際ロータリー発行)のバックナンバー、および国際ロータリーの発行資料によります。