• MY HOBBIES / Kenichi Hamana

数日前、なぜか突然、飯山線色のディーゼルカー(DC)の夢を見た。そういえば確か飯山線色の列車を撮りに行ったはずだと写真を探してみた。
飯山線色というのは1991年、当時飯山線に在籍していたキハ58、28、52の3形式(キハ40系もとされているが私は未見)の塗色を、標準的な国鉄色から変更したもので、青とアイボリーホワイトで塗装、正面と側面には橙・山吹色・黄の三色のストライプが入り、側面窓下には「VOITURE AMITIÉ」というフランス語で「友情の列車」という意味の文字がレタリングされていた。私はかつての蒸機時代に何回か飯山線を撮影したが、この「VOITURE AMITIÉ」に魅力を感じて1992年の秋に撮りに出かけた。

まずは上桑名川。上境から桑名川にいたるこの付近は飯山線(豊野~越後川口間96.71km、31駅)の中で、最も風光明媚な場所と私は思っている。
秋色の景色の中、キハ52+58+28の3連①がやってきた。2018年8月17日のコラムの写真3とほぼ同じ場所である。1967年2月にC56が牽く混合列車を撮った25年前を思い出した。今はそれから更に31年が経っている。この飯山線色も1997年10月以降は新形式DCキハ110系への置き換えで消滅し、現在この路線はキハ110系の天下となっている。
写真②③は①の左奧方向に見える山裾を信濃川沿いに走る姿である。

写真④~⑦は津南付近の光景である。「津南」は蒸機時代には「越後外丸(とまる)」と呼ばれた駅で、私に言わせればあの「悪名高きよんさんとお白紙ダイヤ大改正」(昭和43年10月)の際に改称された。⑤は津南駅に到着する十日町行きの列車でキハ52が単行でやってきた。この3年後、この駅は温泉併用駅に改築され、今は温泉のフロントで乗車券を発売しているようだ。

高校1年生(1962年)の夏休み、C56を追って初めて出かけた飯山線。いつか、ただ乗るだけの旅で出かけてみたいと思っている。


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