1980年はロータリーの創設75周年記念ということで国際大会は25周年、50周年に次いでロータリー発祥の地米国シカゴで開催されました。
私はまだロータリークラブに入会しておらず、当然のことながらROTARY ON STAMPS(ROS)の存在を知る由もありませんでした。
縁あって1992年5月に船橋南ロータリークラブに入会し、その後、同じクラブの同好の先輩安川厚さん(故人)に誘われて国際ロータリー(RI)の公式親睦グループであるROSのメンバーとなりました。趣味の会ですから言葉は片言の英語でも何とか通じて、海外の友人も増えていきました。2001年の第1回国際RYLA(ロータリー青少年指導者養成セミナー)のカウンセラーに選ばれたのをきっかけに、それまでは無縁と思っていたRIの年次大会(この年は米国サンアントニオで開催)に参加することになりました。その前年から私をROSの役員に推薦してくださる米国とフランスの方があり、サンアントニオ大会に来るならちょうどよい機会だということで、そこでのROSの総会で理事に就任し、私はロータリー郵趣の深みにはまり込んでいったのです。
そして、2001年からは毎年当然のように国際大会に参加していた私は、2005年のロータリー100周年記念大会が開催されたシカゴでROSの会長(Chairperson)をミスターROSと呼ばれる Jerald Fitz Simmon氏から引き継ぐことになったのです。
その頃のことです。シカゴ大会には既にリタイアしているからとの理由でおいでにならなかったWillmon White氏から手紙が届きました。氏はThe ROTARIAN誌の元編集長で、RIの事務次長を務められた方です。ROSのメンバーでもあります。
1枚の記念封筒を頂きました。それはその25年前、冒頭に記したRIの75周年(1980年)、シカゴ国際大会に参集されたRI元会長17名のサイン入り記念封筒で、The ROTARIAN誌の編集長の特権を生かして、会場で集めて回られたとのことでした。当然ですが、75周年大会の記念消印が捺されています。この時は世界の60か国で記念切手が発行されましたが、地元アメリカでは発行がなく、大会時の記念消印だけが公式のものでした。切手はロータリー50周年記念切手が貼られています。
これには私も大いに刺激を受けましたが、大会の際はROSのブース活動が忙しく、元会長の方々のサイン会があると聞いてもなかなか動けず、100周年でこのような記念封筒を作ることはできませんでした。
しかし、振り返ってこの封筒をよく見ると、中央上方に東ケ崎潔さんのお名前を見つけることもでき、著名な方々のサインを通じて、RIがどのように動いてきたかを学ぶきっかけにもなりました。
その後会場では極力いろいろな方のサインをいただいてきました。記念にというだけでなくロータリー史の1ページに登場された方のサインは、ロータリーのことを知るきっかけとなり、大いに刺激を与えてくれるように思います。