• MY HOBBIES / Kenichi Hamana

ロータリーは1905年2月23日に4人の青年実業家がシカゴで最初の会合を持ったことをその始まりとしています。当初隔週にメンバーの事務所を持ち回りで会合したことから「ロータリークラブ(RC)」と名付けられました。
1908年にサンフランシスコに2番目のRCが作られ、その後急速に米国各地に広まりました。1910年に第1回全米大会が開催された頃には、各RCがそれぞれに徽章を考え独自の図案を使うようになっていました。シカゴRCは馬車の車輪をシンボルにしていました。1910~20年代に国際ロータリークラブ連合会(1922年に国際ロータリーに改称)は図案の統一化を目指して協議を重ね、1929年のダラス大会で現在も襟章に使われている図案が徽章として承認されました。その経緯は「奉仕の一世紀」(国際ロータリー発行)に記載されています。
ここでは切手に登場した徽章や各RCの封筒に描かれた徽章のいくつかを紹介したいと思います。

①の3枚には初期シカゴRCの徽章が描かれたもの、今も襟章として使われる徽章、そして最近のロゴが描かれています。
②のブルンジの切手には徽章の変遷が描かれています。
③また2011年のモントリオール大会の会場で使用された記念消印③には、モントリオールRC創立時の徽章がデザインされていました。

各RCの封筒にはきりがないくらいさまざまな徽章が使われていました。1929年の統一以後も在庫のある限り使われたものと思われ第2次大戦以降の1940年代後半にも使っていたクラブがあったようです。そのいくつかを私の所蔵品の中からご紹介しましょう。
年号はここに掲載の封筒の使用年で、いつからいつまで使われたものかは不明です。

④ホィーリングRC(西バージニア州)1919年 右に協議中の標準徽章(歯車の数は今より少ない)
⑤上海RC(中国)1919年創立時 中央に中国寺院の塔が誇らしげに 漢字で上海の文字も
⑥パインブラフRC(アーカンソー州)1921年 クラブ名表記 ホイール8本
⑦モンテビデオRC(ウルグアイ)1921年 ⑥に類似 INTERNATIONAL ASSOCIATION 表記
⑧ブルックリンRC(ニューヨーク)1946年 橋の絵やクラブ名表記
⑨タンジール(タンジェ)RC(モロッコ)クラブ名表記
➉香港RC(香港)1953年 ほぼ現在の徽章 波と船の絵が香港らしさを醸し出す


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