去る7月12日、国際ロータリー(RI)の公式親睦グループROTARY ON STAMPS(ROS)の元会長でパブリケーションディレクター/資料担当を務めるRichard Dickson(Dick)氏からメールが入り、私が見たことのない日本のフレーム切手の画像①が添付されていました。「広島北ロータリークラブ(RC)と書かれているようだが詳細を調べてほしい」とありました。私もよく利用するインターネットオークションDELCAMPEで入手したとのこと。オークションといっても即売の部があり、最初に見た人が買ってしまえば、その後はそんな切手が売られていたことは誰にもわからない世界です。また、フレーム切手(世界的にはPersonalized Stamp、Private Issue, Pスタンプと呼ばれます)は10枚から注文が可能で、誰がいつどのようなものを作ったかというデータが公開されていません。私もロータリー関係のものは極力情報をキャッチしようと努力していますが、今回のように海外からの情報で知る、というのはあり得る話です。逆に数年前、私が米国のロータリー100周年のPスタンプを入手したら、米国では誰もその存在を知らなかったということもありました。
さて、この広島北RCの切手。クラブのホームページの問い合わせフォームでお尋ねしてみました。すぐに事務局から、以下のご返事をいただきました。
⑴ 2015-16年度にクラブの広報活動の一環として、会員に使用してもらうことを目的に3種類作成した。
⑵ ①の神社のデザインは宮島の厳島神社の絵画で同クラブ会員であった北田和廣画伯(故人)の画であること。
⑶ 見本は残っているが切手自体は事務局にもうないので、会員に聞いてみて、もし見つかったらまた連絡しますとのこと、その見本の画像②~④が添付されていました。
その後、再度のお尋ねにも以下のようなご返事をいただきました。
⑷ 額面は3種類とも82円であること。
⑸ 作成数は②③が100シート、④が140シートであること。
⑹ 2016年4月に出来上がり、4月24日の創立47周年記念例会で会員に配布した(従って発行日は2016年4月24日)。
そして未使用の切手3種類⑤~⑦が見つかったので送ってくださることが書かれていました。
切手に関する情報⑴~⑹が揃ったところでDickに連絡し、早速この内容をROSのエンサイクロペディアの日本の項に追加する旨返事がありました。10月か12月の会報にも取り上げられるものと思います。
このように各RCでフレーム切手を作成されるケースは増加しています。創立50周年や25周年といった節目の時に作り記念品として配られるケースや、今回の広島北RCのように広報活動の一環として使うことを目的に作成されるケースが多いようです。かつて「ロータリーの友」誌に掲載された丸亀RCの最初のフレーム切手は青少年奉仕の事業に関係するものでした。
何はともあれ、私の願いにお忙しい中お応えいただき、切手をくださった広島北RC会員の中山昌実様・合田尚義様のお二人、そして事務局はじめ関係の皆様に感謝御礼申し上げます。
今後このようなRCの切手を使った広報活動を、資料の点からもまとめていきたいと思います。
このコラムを読まれた方で、RC作成の切手に関する情報をお持ちの方がございましたら、ぜひお知らせくださいますようお願いいたします。