• MY HOBBIES / Kenichi Hamana

今月のロータリー50周年は中米のニカラグアです。ニカラグアはホンジュラスの南、コスタリカの北に位置し、19世紀までスペインやメキシコの支配下にありましたが、1838年に独立し、日本より9年早い1862年に最初の切手を発行しています。最初のロータリークラブは1929年にマナグアで誕生しました。

ニカラグアはロータリー50周年の記念切手を1955年8月30日に何と15種類も発行しました。今回は種類が多すぎるので、3通のFDC(初日カバー)でその15種をご紹介します。①は通常切手額面の5種を貼ったFDCです。図案はこの5種が基本でほかは額面と刷色が異なります。②と③は航空切手額面の計10種です。③は低額面5種のFDCでカシェが珍しいものです。①と②はArt Craft社のカバーで、米国とその関連地域では現在も一番よく見かけるものです。
通常切手額面の内の15センタボと航空切手額面の低額1~5センタボの6種は各100万枚、他は各50万枚がスイスのラション・ド・フォンにあるクールボアジェ社で印刷されました。デザイナーは不詳です。

この切手には小型シートも2種類あり、④は通常切手額面の①の5種をまとめたもの。⑤は航空切手額面の内②の5種を小型シートにして発行したものです。④と⑤は各1万シートが発行されました。当初ニューヨークの切手ディーラーが各1,000シートと発表し入手困難になると郵趣界も混乱したようで、郵趣スキャンダルとして語り継がれています。実際は今でも比較的入手は容易です。この小型シートの全貼りFDCも作られました。

見本切手も存在し⑥英文SPECIMEN加刷のほか、スペイン語MUESTRA加刷が存在しますが私は未入手です。
プルーフはダイプルーフではなく、小型のプルーフ⑦⑧があります。墨色単色刷りのデラックスシートのようにも見えますが、厚紙に刷られていて、15種すべてが存在します。⑨~⑪はアーチストプルーフ(8×7cm)と呼ばれる原画のような感じのもので、こちらも15種すべてが存在します。ただし、この種のものは最近つくられた偽物も散見され、入手される場合は注意が必要です。

このロータリー50周年記念の切手に加刷したものが二つあります。一つは1956年2月4~6日にマナグアで開催された全国農業・貿易博覧会のための記念切手で、ロータリーの15種の内3種に博覧会の文字が加刷されて発行されました。もうひとつはロータリーの50周年から16年後の1971年3月に売れ残っていたポールハリス図案の90センタボ切手に、額面改定で新30センタボとRESOLLO(郵便用に再認証)の文字が加刷されています。
いずれもロータリー50周年記念とは無関係なのでここでは省略します。


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