• MY HOBBIES / Kenichi Hamana

今月のロータリー50周年記念切手はエクアドル共和国(通称エクアドル)です。
エクアドルと言えばバナナの輸出国として有名で、日本で安価に買えるバナナとしてはこのエクアドル産が一番おいしいのではないかと私は思っています。
エクアドルでは1927年に最初のロータリークラブが、最大都市グアヤキル(Guayaquil)と首都のキト(Quito)に設立され、ロータリー50周年の1955年には国内14クラブに約500人の会員がいました。ロータリー50周年記念切手はそんな状況下で2種各10万枚が6月2日に発行されました。

この2種の切手はデザインに、国際ロータリー(RI)が各国に示した3つの図案の内のひとつを採用しています。(本年2月1日のコラム参照)
印刷はトーマス・デ・ラ・ルー社(ロンドン)で行われ、私は未入手ですが「見本」加刷にスペイン語の「MUESTRA」と英語の「SPECIMEN」の2種が確認されています。
切手は額面80センタボと90センタボの2種で、それぞれ50面シートを横にタブを挟んで2組並べた100面シートの形で発行されました。①は80センタボ切手の100面シートの中央上部です。②は90センタボ切手の左下コーナー田型で1Aはプレート(印刷版の版)番号でほかに1Bがあります。この90センタボの切手の原画(鉛筆によるスケッチ)が15年ほど前にパリで売りに出され、幸運にも入手できました③。ロータリーのエンブレムのスポークが5本しかありませんが、切手では6本に修正されています。80センタボ切手の原画もどなたかの手元にあると思われます。
80センタボの切手図案はグアヤキルにあるロトンダ半円柱記念碑で、90センタボの方はキトのエンゲニオ・エスページョ病院が描かれ、2種とも下方はRI推奨図案が採用されています。それぞれに既成の絵葉書を使った初日カードが作られています④⑤。マキシマムカードもエクアドル独自のもの⑥と各国共通のもの⑦の2種が多数作られ、現在も比較的容易に入手可能です。初日カバー(FDC)は10種余りのカシェが確認されています。その中からエクアドル独自のもの⑧と、グアヤキルロータリークラブの封筒を使用したもの⑨をご紹介しておきます。

エクアドルではロータリーの記念切手がこの後、1977年にエクアドルのロータリー50周年2種と小型シート、1980年にロータリー75周年1種、2001年にエクアドルのロータリー75周年1種、2005年にロータリー100周年3種、2007年にグアヤキルRC80周年1種と、合計6回発行されています。2007年にキトRCが含まれていないのがなぜなのか、私にはよくわかりません。


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