先月のロータリー郵趣のコラムでコンゴ民主共和国について書きました。1962年7月1日、そのコンゴ民主共和国の東側にルワンダ共和国がドイツとベルギーの支配から独立しました。
カバー(封筒)①にはルアンダ・ロータリークラブ(RC)と書かれています。私の膨大なロータリー・カバーコレクションの中でも、アフリカのRCが差し出したカバーはあまりありません。私はこれを「ルワンダRC」と勘違いしていました。よく見ればRwandaではなくLuandaとあり、貼ってあるのも「アンゴラ」の切手です。ではルアンダは何処?と調べれば、アンゴラの首都であり、ルアンダRCはアンゴラ最初のRCとして1955年に組織されたこともわかりました。アンゴラはポルトガルの属領でしたが、1961年の反乱に始まり1974年に独立しています。
このような次第で今回はアンゴラとルワンダについて記してみたいと思います。
私がルワンダと勘違いしたルアンダRCの封筒は1961年12月6日の日付印で米国カリフォルニア州のリアルトRCに宛てられたものです。切手はアンゴラですが封筒の国名表示は「ポルトガル領アフリカ」になっています。
ルアンダRCのあるアンゴラは、ロータリー関連の切手を2回発行しています。最初は「ロータリー90周年」を記念して、ポリオ根絶のための活動を紹介する切手を3種類連刷で、それぞれ英語とポルトガル語で発行しました②。ここでは各1種(左・英語、右・ポルトガル語)のみ紹介しておきます。同日(1995年2月23日)、平和をアピールする切手も発行しましたが、ロータリーの切手といえるか微妙ですので省略します。2005年2月23日にはRI百周年記念切手を2種発行し、その2種を1枚のシートに収めた小型シート③も発売しました。うち1種(右の切手)には「ルアンダRC50周年」と書かれています。ルアンダRCは1955年、ロータリーの50周年の時に発足したことがわかります。おそらくポルトガル人中心のクラブだったものと思われます。
ルワンダは1962年の独立前、1959年にコンゴ民主共和国との国境地帯に共同でゴマ・ギセニRCを発足させましたが、その後コンゴ民主共和国に吸収されたため、1966年にキガリ(現在の首都)に組織されたキガリRCがルワンダ最初のRCとして国際ロータリー(RI)の公式資料に記載されています。
ルワンダは1980年にRIの75周年記念切手8種④を発行しています、キガリRCとブタレ(ルワンダ南部の都市)RCの2種のバナーが各4種の切手に描かれています。この切手の面白いところは、RIの初めの頃からのロータリーのエンブレムが、それぞれ右下に1種、計8種が描かれていることです。例えば50セントには1910年のシカゴRCのエンブレムがあります。私にとってはちょっとしたロータリーの歴史学習になりました。