• MY HOBBIES / Kenichi Hamana

先月の鉄道のコラムで最後に少し触れた水島臨海鉄道が、「キハ30+37+38の3連による鉄道の日特別運転」を10月10日(日)に行ったと最近知った。

キハ37はロングシートの2扉車で、大量に作られたキハ40系気動車の後継として、ローカル線向けに1983年に5両作られ、最初の3両が八高線での使用を経て久留里線(木更津~上総亀山)に配置された。調べてみたらその3両すべてが水島臨海鉄道に2015年に譲渡されていた。私は知らなかったのだが、2012年12月1日から久留里線の列車はキハE130形なるJR東日本初のステンレス製気動車に変わっていたのだ。私はこの10年余り久留里線に行ったことがなかったのである。

キハ38はというと、キハ37が片側2扉なのに対しこちらは片側3扉である。一見キハ35のように見える。それもそのはず、老朽化した八高線のキハ35の改造名目で1986~87年に7両が誕生した車両だ。その際、外吊りドアが通常のドアに改造されている。

写真①はキハ37-2、②はキハ38-3(キハ35-513を大宮工場で改造)である。③はキハ38+37の2両編成が平山~上総松丘のあたりを走る姿。車両の色は久留里線色で、1996年10月23日から在来のキハ30、35、36に施された「久留里線新デザイン」といわれるものである。JR東日本千葉支社はこの「新デザイン車輌運転記念乗車券」をその年の鉄道の日(10月14日)に1,000円で発売した。④が表で乗車券のうちの1枚はナンバーを見せるためにウラになっている。多分「上総亀山⇒230円区間」であろう。⑤が裏面で久留里線沿線が描かれている。乗車券はぴたっとパウチされていて、ここから取り出して実際に使った人はいるのだろうか。私が手にしたのは券番が4963となっているが、千葉支社管内各駅で売ったとしても5,000枚近くも売れたとは信じられない。

私が①~③を撮ったのは2002年9月のことだった。その後、何回か乗る機会があったが、どういうわけかいつもキハ38+30の編成で、キハ37には乗らずじまいだった。
①のキハ37-2は現在水島臨海鉄道で活躍中。②のキハ38-3はミヤンマー国鉄に譲渡されRBE25102としてヤンゴン環状線で活躍中。前面は久留里線色のままのようだ。

最後にキハ30系オンリーの時代の写真を1枚⑥。1974年5月中ごろ、上総亀山~上総松丘で小櫃川を渡る
キハ36+35+36の3連。いわゆる国鉄一般色はモノクロで見ても落ち着く気がする。そんな1枚。


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