• MY HOBBIES / Kenichi Hamana

今年(2020年)10月20日は日本最初のロータリークラブ(RC)である『東京RC』の創立100周年記念日ということで、それを記念して『日本のロータリー100周年記念切手』が明日(9月18日)全国の郵便局で発売されます。①の通り『ロータリーの重点分野』を紹介する切手が5種類。各2枚が1シートに組み込まれ10枚一組のシート状になっています。郵便局では1枚から販売するそうですが、買うときはどれにするか迷います。多分多くの人がシート単位で購入することでしょう。発行数は50万シート、500万枚(各100万枚)となっています。2005年にロータリー100年を祝う記念切手が発行された時は、1種類でしたので良かったのですが、最近の記念切手は多種少量の発行で、5種類や10種類の切手がシートに組み合わされている場合が多いようです。なぜ東京RC創立記念日の10月20日ではなく9月18日の発行になったのかは、多分1か月前に発行してロータリーの広報をしようとしたが、9月20日は日曜なので全国の郵便局が開いている18日になったと考えられます。
ところで、7月20日にデザインが発表された当初、『ロータリーの重点分野』という一般にはなじみのない題材を選んだことに、私は疑問を感じていました。もう少しわかりやすい絵はなかったのか、と思いましたが、海外のROTARY ON STAMPS(ROS)の仲間や、ロータリーに詳しい日本のロータリアンと話すうち、一般向けにはなかなか良いデザインかもしれないと思うようになりました。切手に描かれているのは『6つの重点分野』(①「平和構築と紛争予防」、②「疾病予防と治療」、③「水と衛生」、④「母子の健康」、⑤「基本的教育と識字率向上」、⑥「地域社会の経済発展」、7月1日に「環境の保全」が追加されて現在は7つ)のうちの①~⑤の5つのロゴです。シートの余白には『6つの重点分野』すべてのロゴと、日本のロータリー生みの親として知られる米山梅吉氏が1946年に没した後、その功績を讃えて始まった留学生支援事業団体「ロータリー米山記念奨学会」のロゴが描かれています。切手に描かれたロータリーのロゴがWEB用の簡易版なのが残念で、シート地にあるようなキチンとしたロゴを日本の優れた印刷技術で小さな切手にも再現してほしかったと思うのは私だけではないようです。
明日の発行日には主要な郵便局で記念の消印(特印)の押印サービスがあります。東京では東京中央と日本橋郵便局で押印してくれるので、私も初日カバーをいくつか専門業者に特別な依頼をしています。私自身で作るものもありますので、次回(10月7日)のロータリー郵趣のコラムでご紹介できると思います。

さて、②のポスターは今日と明日の2日間、東京目白にある『切手の博物館』で開催される「日本の国際ロータリー加盟100周年記念切手展」の案内ポスターです。主催のロータリー切手研究会(旧・ロータリー切手部会)は(公財)日本郵趣協会の一部門です。私は(公財)日本郵趣協会の正会員ではありますが、ロータリー切手研究会には現在所属しておりません。展示物が無いとお困りのようでしたので、鶴岡武氏のロータリー切手コレクションを引き継がれた志村雄治ガバナーノミニー(国際ロータリー第2590地区)をご紹介しご協力をいただいています。開催日をはじめ、企画と準備に十分時間をかけ、幅広い協力を募ればよかったのにと思います。気になるのはポスターのデザインで、ロータリーのエンブレムの使い方など、いくつか問題があるのではないかと思いますが、明日15時には終わってしまうので、まあ目をつぶっておきましょう。


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