その1でも書きましたように、今年の国際ロータリー(RI)年次大会はドイツの自由ハンザ都市ハンブルク(以下ハンブルク)で6月1日~5日に開催されました。ハンブルクは1927年ドイツ最初のロータリークラブ(RC)が誕生した地です。エルベ川を北海河口から約100km遡ったドイツ最大の港湾都市で、ハンブルクの語源は「湾(Ham)の城(Burg)」です。今年のハンブルク大会では、記念切手は発行されませんでした。
ハンブルク大会の登録者数は前回のコラムでご紹介したミュンヘン大会を超えて、27,000人余とのことですが、確定数字の発表はこれからのようです。
記念切手が発行されなかった(ドイツではよくあるPスタンプ・・・日本のフレーム切手類似・・・も作られませんでした)こともあって、郵趣的には寂しい大会となりましたが、ROTARY ON STAMPS(ROS)は例年通り記念カバー①を作り、ドイツの人気切手を貼り大会の記念消印②を押して友愛の家のブースで販売しました。記念切手がないという逆の効果?で、例年は余ってしまう記念カバーが今回は売り切れてしまいました。なお、近隣のベルギーでは2種類のPスタンプが作られました③。一つはRIテーマ“BE THE INSPIRATION”、もう一つはハンブルク大会のロゴを描いたものです。ご本人ははっきりおっしゃらないのですが、友人のフィリップ(2004年の大阪大会に欧州からただ一人参加したROSメンバー)が企画したものと思います。オランダは私の次にROSの会長を務めたアンソニーが発注したもの④です。かつては米国ではジェリーが、日本では私が・・・と、大会や年度テーマのロゴを取り入れたPスタンプがいくつも作られましたが、ここ数年は、ベルギーとオランダの二人が頑張っています。
実は私は今回も大会に参加できなかったのですが、ROSブースのピッキングテーブルで来場者に提供する紙付の古切手を友人に届けてもらいました。1.1kgあり、かなり嵩張ったようで、大変なお願いをしたものと恐縮していますが、今回は記念・特殊切手だけを選びましたのでブースでは皆さんにより一層喜んでいただけたようです。ブースの写真⑤⑥もその友人に撮ってきてもらったものです。友には改めて深く感謝申し上げる次第です。⑤の前列に写っているのは、向かって左からガーハード・ペーター会長(カナダ)、ジェラルド・リー・フィッツシモンズ幹事(元会長・米国)、ジョーン・エヴァンス元会長(英国)です。皆さんお元気にブース活動を楽しまれたようです。⑥はブースでの販売品で、今回や過去の記念カバーを1枚5ドル=5ユーロで販売します。その純益は、ほかの剰余金と合わせて5,000ドルたまるごとにロータリー財団に寄付をして、その都度財団から感謝状をいただいています。ROS恒例の総会・食事会は6月4日(火)の夜開催され、今年の「栄誉の殿堂(HALLS OF FAME)」をベネディクト・ブルネルさん(フランス・ROS副会長)に贈ることを決めました。来年以降、ホノルル、台北、ヒューストンと年次大会が決まっています。ROSのブース活動に私も復帰したくなりました。
ハンブルクからIC(特急列車)に乗れば約1時間で行けるハーメルンRCの出席カード(メーク・アップカード)⑦が手元にありますのでご紹介しておきましょう。米国ペンシルベニア州のクエーカータウンRC宛、ヘンリー・ライネッチさんが1956年8月15日に出席した時のもので、裏面⑧は有名なハーメルンの笛吹男の絵葉書です。