各国でポリオ根絶のための資金集め・募金の働きかけに各国の財団が果たした役割も大きい。デンマークでは1945年にポリオ救済基金が作られた(切手①)。汎アメリカ保険機構(1902年設立)でもポリオへの資金が集められた(切手②)。インドでは、50年以上の歴史を持つアガ・カーン財団(切手③)が2008年、ポリオ根絶に重点的に参加し2012年2月のインドでの根絶に貢献した。1979年に国境なき医師団から分かれたAMI(国際医療援助機構/本部フランス)はポリオの生ワク投与にも実績を残した(切手④)。
国際ロータリーが社会貢献のための資金管理団体として創設した「ロータリー財団」は2017年に100周年(切手⑤)を迎えた。ポリオ・プラスに加えてこの10年余り、END POLIO NOW(切手⑥、今こそポリオ根絶のとき)を合言葉に、資金集めと世界でのワクチン投与活動を熱心に進めてきた。後述のビル&メリンダ・ゲイツ財団と協働し、民間団体としてユニセフの資金を支えている。ビル&メリンダ・ゲイツ財団の支援は、ロータリーが2億ドルを集めたならゲイツ財団は3億5,500万ドルを拠出するという申し出から始まった。「あと少し」運動も資金協力に役立っている。「はじめに」に記載のエリザベス・ケニー財団の功績は大きいが、財団作成のシールのみで切手は存在しない。